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SRIインターナショナル研修報告

 2016年2月10日、羽田からサンフランシスコへ。目的地は、シリコンバレーにあるSRIインターナショナル。そこで、「グローバル・アカデミー」参加学生44名から選抜された22名がイノベーションについて学びました。

 SRIインターナショナルは、1946年にスタンフォード大学によって設立された研究機関で、数々のイノベーション創出に貢献してきました。その活躍ぶりは、「お金を儲け過ぎてスタンフォード大から縁を切られた」ほど(講師のDennisさん談)。イノベーションの殿堂、SRIインターナショナルでの2日間の研修を通し、学生たちは何を学んだのでしょうか?

 学生たちは国内研修でチームごとに策定した新規事業プランについて、1分間のエレベーターピッチ(注1)を用意して研修に臨みました。研修本番では、「イノベーションの5原則」(Curtis R. Carlson、2012、ダイアモンド社)に描かれた手順で、ビジネスに精通した2名の講師による講義とフィードバックを受け、その内容を深化させていきます。

 「イノベーションを促進するものは何か?では阻害するものは?」などのグループディスカッションを通してイノベーションの本質についての考察も深め、改めて自分たちの事業案を見直し再度発表します。発表→フィードバック→講義→ディスカッション→グループワーク→発表のサイクルを数回繰り返すうちに、学生の事業案は多角的な広がりを見せ、再び収束し深化して行きました。格段に説得力が増したエレベーターピッチを前に、当の学生自身からも驚きの声が上がりました。

 この体験から何を得たのか。学びの内容は各人各様ですが、確実に何かが変わった。そんな2日間でした。

注1 エレベーターピッチとは1~3分間程度の短いセールストークのこと。多忙でなかなか面会できない企業経営者やベンチャーキャピタルのエグゼクティブと同じエレベーターに乗り合わせ、目的の階に到着する間に自分のビジネスを売り込んだことに由来し、このような名前がつけられた。

参加学生のエッセイ(エッセイ1 / エッセイ2)もご覧ください。

「グローバル・アカデミー」新規事業プラン発表会
最優秀発表は、自然共生Aチーム「太陽と暮らそう」に決定!

 太陽光発電ではなく「光を光のまま使う」という斬新なアイディアが高く評価されました。光を保存し再生する技術はまだまだ実験段階ですが、今後の進歩により、光をそのまま照明や暖房に活用する時代がもう直ぐやってくる、という期待を感じさせる素晴らしいプレゼンテーションでした。

優勝グループを代表して

 最優秀チーム賞を頂き、大変光栄です。優勝できた要因は以下の2つであると考えます。1つ目は、構築したアイディアを何度も壊したことです。人間の脳は無意識に安定を求めるので、チームとしてこの作業は大変勇気のいることでした。再構築した回数は9チーム中最も多いと自信を持って言えます。そして、この2つ目が最も重要です。それは、チームワークの良さです。学部1年生から修士1年生までの学年に渡った混成チームでしたので、皆揃って話し合う機会を持つのは、個々人の日頃の多忙さも重なり困難極まりました。しかし、2、3人でも時間が合えば直接会って話し合うようにし、密なコミュニケーションを積み上げたことが大変良かったと思います。最終発表時にも皆楽しんで発表するよう働きかけたので、それが1番表れていた瞬間でした。最後に、教職員、企業の皆様のお力添えがあったからこその優勝です、この場をお借りし、心より感謝申し上げます。

農学府自然環境保全学専攻(修士1年) 佐藤 翼

PANEL DISCUSSION 2016.3.24THU. 14:30~17:05
日本で理工系グローバル・プロフェッショナルは育つのか

 本パネルディスカッションでは、先日開講の「グローバル・アカデミー」の成果を報告するとともに、「日本で理工系グロール・プロフェッショナルは育つのか」という問題について、パネルディスカッションを展開し、国際社会における日本のプレゼンスを高めることに貢献し得る理工系グローバル・プロフェッショナルに関する議論を展開します。

プログラム

3/24 (木) 14:00~17:05
14:30 開会の挨拶 : 理事(教育担当)・副学長 國見 裕久 (大学教育センター長)
14:35 趣旨説明 : 大学教育センター 准教授 岩田 陽子
14:45 「グローバル・アカデミー」成果報告 : 参加学生
15:05 「企業と大学、新たな連携の形」 : 参加企業ご担当者様
15:20 休憩
15:30 パネルディスカッション
16:55 質疑応答

詳細はこちら

グローバル・アカデミー
-東京農工大学withイオンアグリ創造 × 清水建設 × 日立ソリューションズ-

 理系グローバル・プロフェッショナル育成のための新講座「グローバル・アカデミー」を開講しました(平成27年度10月3日~12月12日)。本講座では、グローバル・コミュニケーション力の向上とイノベーションを起こす創造的思考構築を目指します。

内容

1.グローバル・コミュニケーション-日本語から英語へ

 目的:英語を使った折衝・交渉能力を醸成する
 最初は日本語を使ってアサーション(自分の意見を明確に相手に伝える)や魅力的なプレゼンテーションについて学び、実践します。次に同じ内容のロール・プレイを英語でやってみます。日本語でやり方のコツをつかんでいるので、言語が英語に変わっても無理なく実践することができます。

2.創造的思考構築-海外新規事業開発

 目的:新規事業開発を通して、ゼロベースから始める創造的思考構築を醸成する
 イオンアグリ創造、清水建設、日立ソリューションズの3社の全面的な協力の下、各企業から提示された課題に沿って、未来世界におけるニーズを満たす新たな事業を創造します。

スケジュール

10/3 アサーティブ・ネゴシエーションと英語表現
10/10 プレゼンテーション-コンテンツの魅力化と英語表現
10/17 グローバル・コミュニケーション・トレーニング(午前)
企業レクチャー/アイディア出し(午後)
10/31 コンセプトメイキング
11/7 多角的視座から考える
12/12 発表会
・特別講演
10/10 「科学技術と社会」 磯部洋明氏(京都大学准教授)
10/17 「創造的思考術」 林信貴氏(電通)

プレスリリース

〔2015年10月9日リリース〕産学協創による新規教育プログラム「グローバルアカデミー」発表のご案内

〔2015年10月20日〕産学協創による理工系グローバルエリート育成プログラムを開始

メディア掲載

・「イオンアグリ創造など4社/産学協創で理工系グローバルエリートを育成」
(流通ニュース、H27年10月20日)

・清水建設 東京農工大新教育プログラムに参加/グローバル人材育成支援」
(建設工業、H27年10月20日)

・「産学協創教育プログラム推進/東京農工大と清水建設ら/「グローバル・アカデミー」立ち上げ
(建設産業、H27年10月20日)

・「東京農工大学と人材育成」
(日本経済新聞、H27年12月15日)

受講生の感想

グローバルなコミュニケーションは、始める勇気と遣り通す気力が大切

・何とか伝えようと努力すれば、それが流ちょうな英語とは程遠いものであっても、伝わることが多いと感じた。また、伝えようと努力することで表現力が向上するのだと気づいた。(農学部3年)

・「自分にはできない」と思っていたことは、実は実際にやってみたり、練習したりする機会がなかっただけであったということ。私の場合、英語の読み書きに苦手意識は感じていなかったが、自分について語ったり、表現したりすることには抵抗があった。英語の能力を伸ばすことが一番の目的ではあるけれども、グローバル・アカデミーでコミュニケーションの練習をしたことにより、表現することへの抵抗がだんだん薄れてきたように感じる。(農学部1年)

コミュニケーションの目的は相手の行動を変えること

・今までプレゼンテーションは自分の意見を伝えることだと思い込んでいたが、相手の共感を得て、行動させるまでがプレゼンテーションだと知った。(農学部1年)

・英語の能力以前に、多くの人を巻き込むコミュニケーションを生み出すことが重要(農学部1年)

グループワークから生まれるシナジーを体感

・グループワークを通して、斬新なアイディアを出すという点にこだわったことで、思考力を鍛えることが出来たと感じています。グループワークでは個人では思いつかないようなことも様々な人の意見が合わさることで新しいものを生み出すことが出来ると感じました。また、思考に関しての特別講義も、日常的に「思考」を行っている企業の方から直接聞くことが出来、興味深かったです。(工学府修士課程1年)

「未来から今を創造する」思考構築-新たな発見、捨てる勇気、「生みの苦しみ」・・・

・「未来を想像(創造)する」という点について、従来の自分にはなかった思考ができたと感じました。これまでの自分の考え方について思い返してみると、その場で必要なことはなにか、過去の事例とくらべて自分の決断は有効であるのかといったような、過去もしくは現在を基礎にして物事にあたっていました。
 今回のアイディア構築作業において重視されたことの一つにあるのは、先々の事態を予想し、そこに必要なものを今ある技術を参考にしながら探っていくということであったと思います。今までの自分にはなかった「未来に視点をおいた思考」ができたのではないかと感じました。(農学部4年)

・正解がない課題に対して結論を導いていく過程が新鮮でした。例えば、始めを0、理想的な考えにたどり着いた時を10とします。アイデア構築の途中で行き詰まると、それまで7までたどり着いていた考えも、0とはいかないまでも3程度まで進度を戻す必要があり、これは限られた時間の中で成果を出さなければいけないプレッシャーの中で大変勇気がいることでした。(農学部3年)

・「思考を構築する」ということは、とにかく非常に難しく、エネルギーを必要とすることである、と痛感しました。実際の現場で思考を構築している人と比べると、ごくわずかな時間であり、内容も甘い部分ばかりだと思いますが、GAを通じて「生みの苦しみ」を味わったように思います。また、苦しいことだからこそ自身で意識的に負荷をかけないと思考はできないし、思考により得られることはとても尊いのだと感じました。どうしても自分に甘くなってしまいがちな自分ですが、もっと自分の頭を使って思考することを課していかなくてはいけないと思いました。(工学府修士課程1年)

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