学生の声

学生インタビュー記事”参加学生の進路選択”


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進路選択とGPP

2017年6月

東京農工大学 農学府 国際環境農学専攻 1年
小柳賢太

 私は学部4年の1年間、GPPの思考構築プログラムと海外研修に参加させて頂きました。学部4年という1年は進路選択について考えさせられた1年でもありました。私にとってGPPとは、進路選択における不安を和らげ、足りない能力を補えるサプリメントのような存在でした。山あり谷ありでしたが、今のところ自分なりに納得のいく進路に進めそうです。誇大広告ではなく、進路選択を行う上でGPPに支えられた部分を一例としてお示しできればと思います。


 私は今夏から欧州の大学院の修士課程に進学する予定です。海外の大学院で学びたいという憧れは抱いていたものの、GPPに参加するまではそのような経験をされた方が周囲に殆ど居なかったため現実的に捉えることはできず、GPPに参加した時点では進路に関して明確な目標は持ち合わせていませんでした。ところがGPPで先生方や他学部・他学科、海外の学生と交流する中で、海外の大学院という選択肢をそれほど特別なこととは感じなくなり、結果として出願という行動に移すことができました。それまでは例えば同じ学科や研究室の先輩のキャリアなどしか知りえなかったので、これまでになく多様な方々の生き方に触れ、進路を選択する上での不安や恐怖感も随分和らげられました。


 実際に出願の準備に取り掛かってからは、指導教員以外にも親身に相談できる相手がいるというのがとても心強かったです。特に、出願書類の準備段階では村山先生が幾度となく添削して下さり、内容は勿論、細かな英語の表現まで修正できたのは大きなアドバンテージだったと感じています。また、「読み手の立場で書く」「自分(日本人)の長所を主張する」などといったことは思考構築プログラムで学んだことと重複する部分も多く、逆に言えばGPPを履修していなければ出願書類の作成には多大な時間と労力を要していたでしょうし、出願まで漕ぎ着けなかった可能性も大いにあります。


 このように、海外の大学院に進学するまでには、GPPに参加したからこそ享受できた自信や能力、サポートがありました。GPPでは希望者が、希望した講義を好きなタイミングで履修でき、各人の足りない能力をピンポイントで伸ばすことができるのが大きな利点だと感じています。どのような進路を選択するにせよ不安は付き物でしょうし、講義や研究生活だけでは得難い能力が不足していることもあると思います。私の経験は一例に過ぎませんが、GPPに参加することで夢物語だった海外の大学院を現実の目標として捉えることができ、出願というハードルを乗り越えることが出来ました。進学後も更なるハードルがあると思いますが、GPPの1年間で培った思考力を基に乗り越えていきたいと思います。

思考構築プログラム
ハワイ大学研修での学び

2017年3月

東京農工大学 工学部 化学システム工学科 1年(記事執筆時)
須藤 達也

 グローバル・プロフェッショナル・プログラム(GPP)に参加して、「多角的に問題を考察する能力」「共通の課題を成し遂げるためのコミュニケーション能力」の二点が大きく向上したと感じます。

 一つ目は、「思考構築プログラムという授業に参加したことで身についたスキルだと考えています。今年度は「気候変動」を解決するためのアイデアを提示することがミッションでした。世界規模で様々な要因が絡み合い、何十年たっても解決していないテーマに対する答えを、わずか半年で出すことは当然たやすくできるものではありません。しかしながら、短い期間で答えを出さなければならないというプレッシャーから、自然と脳をフル回転させていて、「〇〇とは反対の視点で考えたらどうか?」「〇〇はデメリットではあるがメリットはないのか?」などの普段より深い思考ができたという印象を感じています。昔から視野が狭いと両親に言われている自分も今回のプログラムを通して広い視野での考察をするトレーニングができたと感じています。

 二つ目は主に「ハワイ大学研修」によって獲得できたスキルだと思います。研修では「思考構築プログラム」で提案したアイデアをさらに深め、プレゼンにまとめるためのディスカッションの場がありました。しかしながら、自分自身の英語力不足もあり、「現地の学生さんが何かアイデアを出しているが、自分だけが分かっていない」という場面が何回かありました。こういう場面では、すぐに英語で聞き返すべきでしたが、「自分だけが分かっていないのだから進行の妨げになるのではないか…」と感じ、最初はそれができませんでした。しかし、このままでは何もせずに終わってしまうと感じ、勇気を出して最終日には質問を英語でしました。すると、現地の学生さんは原稿やスライドを作る手助けをしてくださり、無事に研修を終了することができました。目的のためには人を頼る、という当たり前だけれども必要不可欠なコミュニケーションスキルを学びました。

 私はまだ一年生であるためGPPの「見習い生」です。もっと自分自身を高めるべく、目標をもって来年度のGPPにも取り組みたいです。

グローバル・アカデミー・エッセイ
GAでの気づきとGPPへの参加動機

2016年7月

東京農工大学 生物システム応用科学府 生物機能システム科学専攻 2年
山本 航介

 私は昨年度参加したグローバル・アカデミー(GA)を通じて、主に2つの気づきを得ました。

 ひとつは「チームワークの奥深さ」です。GAには学年・学科の異なる様々な学生が参加していて、プログラムごとに異なるメンバーと活動しました。同じ農工大生とはいえ、何を重視するか、どんな考え方が得意かといった価値観や性格の違いは大きく、全員が納得できる結論を目指すのは本当に大変でした。それでも、安易に妥協することなく根気強く議論を重ねてこそ、信頼関係を築けるのだと実感することができました。チームで同じ方向に進む難しさ、メンバーの個性がうまく噛み合ったときの楽しさ、一人では生み出せない成果があることを学べたのは、真剣に取り組むメンバーに恵まれたおかげです。また、先生方やメンバーとチームワークに関するフィードバックを行うことで、これまでのサークル活動や研究室では気づけなかった自らの特性や立ち位置など、組織の中の自分を認識することにもつながりました。これは自分が今後チームにどう貢献していくか考えるうえで、非常に役立つと思います。

 もう一つの気づきは「目的意識を持ち続けることの大切さ」です。前述の通り、GAには様々な学生が様々な思いで参加していました。その目的意識や目標をしっかりと持ち続けた人ほど、GAでの経験は有意義なものになっていたと感じます。私は恥ずかしながら、何か新しいことに挑戦したいという思いと、海外経験がなかったのでアメリカ研修に行きたいという思いくらいで、正直なところ漠然としていました。そんな私から見れば、将来の夢や人生をかけるテーマをもって努力している人たちはとても眩しく、羨ましく感じていました。しかし、グループワークや先生方の言葉を通じて、将来のテーマが明確な人たちならではの苦悩や壁があることを知るとともに、漠然とした現状を言い訳にしている自分自身にも気づかされました。たとえ具体的なテーマがまだなくても自分なりの目的意識を持ち続けること、そのためには、取り組んだ理由や活動を定期的に振り返り、次につなげていくことが必要だと考えています。

 そのうえで、改めてグローバル・プロフェッショナルプログラム(GPP)に参加しようと考えたのは、GAで得た気づきを実践につなげる機会が得られるからです。気づきは実践を通じて初めて自分の成長に結びつきます。例えば、GAの思考構築プログラムを通じて得た思考のフレームワークやチームビルディングの経験を、ファシリテーター(TA)という別の視点で実践してみたいと考えています。当事者より一歩引いた立場からチームの力を引き出す手助けをする中で、GAでは得られなかった新しい気づきも得られると思います。また、自分の活動に対して先生方のフィードバックが得られることも大きな魅力です。普段の学生生活でも、まして社会人になればなおさら、教育の専門家から指導を受けられる機会はめったにないからです。

 GAやGPPのようなプログラムは自身のキャリアを広い視点で考えるうえで、非常に重要だと思います。特に私は就職活動に取り組む中で、GAでの学びが進路選択に大きく影響しました。最初は多くの理系学生と同様、自分の研究分野や専攻に関連する企業の研究職などを中心に考えていました。しかし、就職活動を続けていく中で、自分は本当に研究職に就きたいのか疑問を抱くようになりました。そこで、徐々に選択肢の幅を広げた結果、公的研究開発のマネジメント機関で総合職に就くという、当初の考えとは大きく異なる進路を選択するに至りました。自分の気持ちに疑問を感じたとき、もっと幅広く考えてみようと柔軟に対応できたのは、GAやパネルディスカッションを通じて「理工系人材のキャリア」について考える機会を得られたことが非常に大きかったと思います。

 GPPでは自身のキャリアをより具体的にイメージしたうえで、その可能性を広げることができると考えています。例えば、GPPが目指す英語力の強化は社会に出てからも通用する実践的なものです。TOEIC・TOEFLなどのスキル面だけでなく、土台となるコミュニケーションそのものに対する理解などマインド面も重視しています。私は英語でのコミュニケーションに苦手意識を持っているため、この機会を活かして克服することができれば、海外勤務など将来の可能性を大きく広げることができると考えています。

 最後に、私がGPPに最も期待していることは参加学生や先生方とのつながりです。上記を含めたGAでの多くの気づきは、自分ひとりでは得られないものばかりでした。GAと同様に、様々な個性と熱意あふれる人々に囲まれ、切磋琢磨できる環境がGPPの一番の魅力だと思います。GPPに参加する機会をいただいたことに感謝するとともに、新たな出会いと発見を心より楽しみにしています。

グローバル・アカデミー・エッセイ
パネルディスカッションを終えて

2016年3月

東京農工大学 工学府 生命工学専攻 2年
松本 大亮

 まず、当日会場にお越しいただいた方々に、この場を持って御礼申し上げます。パネルディスカッションに向けた活動の中で、私の中での2つの実感がありました。1つ目は人が生きるとは思考し続けることだということ、2つ目は見せ方の重要性です。

 1つ目は、共に発表させていただいた他の4人のチームメイトから得たものでした。彼らは皆、私よりも年下でありながら、とても深く思考し、1年以上も長く存在していた私よりも深い思考を持っていた優秀な方々でした。私自身の体験から言えば、深く考えるようになったのは、20歳の時にリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」を読んでからでした。全ての生物が子孫を残すためだけに遺伝子によって生かされているのであれば、今の自分は本当に生きているのだろうかという疑問を持ちました。私なりのそれに対する答えが、”理性を有し、深く考えること=生きること”でした。ここでの考えるとは、机に向かって先生に言われたことを単に勉強するということではなく、自分の目標に向かって多くの人の知識を基に思考することです。なので、そこに偏差値や年齢のようなものは一切関係がありません。他の4人のメンバーと議論をする中で、自分の内面と向き合い、考え続けることの大切さを話すことが多かったのに加え、私たち自身が自分たちの提言について本当にこれでいいのかということを考え続けていました。これこそ、人が人である理由なのかなと思いました。私は思考した時間の長い人ほど、顔立ちや体形といった動物的な部分ではなく、先見性や寛容性といった人間的に魅力的な人が多いと感じます。今回一緒に発表した4人はまさしくそうでした。私はまだ生き始めてから4歳くらいなので、今回発表した5人のなかで一番年下だったかもしれません…。早く彼らに追いつけるように、日々生きていきたいと思うと同時に、このような友を持てたことをとても幸せに感じています。

 2つ目は、岩田先生からのフィードバックを受けたことにより、得たものでした。私たちの行った提言は骨子こそ私たちが考えていたものではありましたが、発表する上では、岩田先生のフィードバックがなければあそこまでには至りませんでした。一つの物事を言うにも、その伝え方で全く違う印象になるということを再確認しました。現在多くの方が、就職活動に励んでいると思いますが、自分の長所がなかなか見つけられない人もいるかと思います。私も短所ばかり浮かんでしまう人間でしたが、4年前ほどに聴いた曲から長所も短所もある特徴の捉え方の違いでしかないということに気づかされました。優柔不断というのは、慎重であるとも言えるし、協調性というのは批判に対する自己防衛と言われるかもしれません。1つの物事に対してあらゆる視点からそれを眺め、最も効果的な方法をとることの大切さを岩田先生にフィードバックを通して教えていただきました。

 以上の2つに加え、このプログラムを通じて一番強く感じたのは、書籍や芸術に触れることの大切さです。私はこのプログラムを通じて30冊以上の本を読み、自分とは全く異なる分野の知識を知ることで、思考の幅が広まりました。また、このプログラム通じで学んだ多くのことは、世間ではほとんど無名のミュージシャンの曲から学び、考えるきっかけをもらったことでした。書籍や芸術に触れることは、著者や作者の考えや思い、すなわち「生きる」を受け取ることだと個人的には考えており、自分が生きていなかった世界を見ることもできるため、思考を深めることにつながるのだと思います。書籍や芸術に触れるお金がないという方々もいらっしゃるかもしれませんが、日々の生活の中にも考えるきっかけはたくさん存在します。日常をただ何となく過ごすのではなく、そこから得た些細なきっかけから、多くのことを考えてもらいたいと思います。最後に、このプログラムには私の想像した以上の方々が関わって下さっていると思いますし、何よりもこのプログラムは税金から賄われているものであるため、全国民が関わっていると見ることもできます。顔が浮かぶ方々にしか感謝ができないのが残念ではありますが、これからの私たちの在り方で感謝を示していきたいと思います。

グローバル・アカデミー・エッセイ
GAおよびSRIを終えて

2016年3月

東京農工大学 農学府 自然環境保全学専攻 1年
千葉 大洋

 私がGAおよびSRIに参加して得られた大きな収穫は2つあります。「情熱の重要性を再認識できたこと」と「多くのプロフェッショナルと出会えたこと」です。

 まず今回の活動を通じて情熱の重要性を再認識することができました。私はこれまで物事に取り組む際には情熱よりも実現性や整合性を重視してきました。これは私がこれまで熱心に取り組んできた部活動に起因しています。私は学生生活の中で部活動に積極的に取り組んでおり、部活では根性や情熱を重視して活動に取り組んでいました。しかしある時部活動で結果を残すことができず大きな挫折を味わったことで、情熱よりも計画性が大事であると考えるようになりました。この経験をきっかけに行動する前に綿密に計画を立てることを重視するようになり、今回のGAやSRIにおいても整合性を重視して私情はできるだけ挟まないように心がけていました。

 しかしGAやSRIでの取り組みを通じて情熱の重要性に再び気づき始めたと感じています。今回の活動に関わっていただいた社会人の方々が情熱を持って私たちにアドバイスや指摘をして下さったこと、SRIが提唱するイノベーションの原則にも情熱の重要性が盛り込まれていたこと、さらに一緒にプログラムに参加したメンバーの熱心さを見て心を揺さぶられたことによってその重要性を痛感することができました。今はまだ自信を持って「情熱は大事!」と声高に叫ぶことはできませんが、情熱の重要性が広く認識されているということに気づけたのは大きな収穫でした。

 さらに国内国外を問わずに産学官のプロフェッショナル達に出会えたことも非常に良い経験になりました。教育のプロフェッショナル、IT業界の最前線で活躍されている企業戦士、シリコンバレーのスタートアップ企業を渡り歩いた猛者…今回のプログラムを通じて実に多様で個性的なプロフェッショナルの方々と交流をすることができました。

 そしてこのような方々がプログラムの中で本気でアドバイスやフィードバックをいただけたことは本当に貴重な経験になりました。その中でも特に印象的だったのは、新規事業提案のグループワークでアドバイザーとして携わって下さった、ある企業の社員の方からいただいた指摘です。私が所属していたグループは新規事業提案において幸いにも内容が評価され全グループの代表として中間報告をする場面がありました。発表を終えて達成感を感じている中、その方が近寄ってきて私たちにこう言いました。

 「その計画は本当に君達がやりたいことなの?」

 私達のグループが自分達のやりたいことよりも結果を優先したことを見抜いた上での指摘でした。このアドバイスの後私達はもう一度最初から計画を見直すことを決め、本当に自分たちのやりたいことが何なのかを考え抜くところから再スタートとなりました。

 この他にも様々な方から幾度となくフィードバックをいただきました。これらの交流を通じてプロフェッショナルとはどうあるべきなのか、その背中を見ることで感じ取ることができたように思います。

 以上が今回の活動を通じて私が得られたものです。GAやSRIで得られた学びを今後の学生生活やその後の社会人生活で活かすと同時に、今回の学びを基に自分なりの意見を練り上げることで自分自身の更なる成長に繋げていきたいと思います。

グローバル・アカデミー・エッセイ
科学技術をどう使う?-トランスサイエンス(注1)と「考える」力の重要性

2016年2月

東京農工大学 農学部 獣医学科 5年
桜井 柚里穂

 まず大前提として、科学技術は幸せを実現するために使うものであると考えます。ただし、現在「人類にとっての幸せ」と多くの人に信じられていることが、他の生物や地球(環境)にとっても幸せなのか、また、それは本当の幸せなのか、と常に疑い続ける視点は持ち続けるべきだと思います。長い間行われてきた事や広く認められてきたことは、深く考えられることなくyesとされることが多いからです。

 さて、科学技術を日常生活に取り入れる際には、その技術が安全で、国民生活と企業活動の双方に利益をもたらし、そして、我々の幸せな生活を実現するものなのかを熟慮すべきです。しかし、ある時点で可能な最大限の検証を試みても、後にその科学技術の危険性が判明する可能性は十分にあり得るでしょう。安全性を判断する条件も、科学技術の恩恵を享受する人々の価値観も、時代と共に常に変化し続けるため、「100%大丈夫」と言い切ることはできないのです。リスクを負いながら科学技術を利用するかどうか、という選択は、正答がない問いだからこそ、「考える」ことが重要であり、考えて納得した上で選択を重ねていくことが、最善の道であると感じています。熟考して意見を持ち、その意見に責任を持つというと、当たり前のことのように聞こえますが、果たして我々は日常で出来ているのでしょうか。ここで「意見」というのは、著名人や専門家の見解に対しての賛成/反対ではなく、自分の思考から生まれ、自身の言葉で紡がれたもののことです。科学技術の起こしうる事象は変化し得ないですが、その捉え方は各個人によります。自身の意見に基づく選択で不利益を被った場合と、選択を他人任せにして同じ結果が生じた場合では、感じ方が異なるでしょう。意見も選択も他人任せにし、その結果が悪ければ、責任は自分にもあるにも関わらず、外部に責任を求めてしまいます。

 現実的には、世の中で起こっている全ての出来事を深く理解することはおそらく不可能です。特にトランスサイエンスに関しては、社会全体に多大な影響を及ぼす問題であるにも関わらず、科学技術の知見が不足しているため議論に加わることが難しいと感じる人も多いでしょう。また、自分の意見が反映されるか否かには、権力や社会構造など、他の要因も強く関係します。考えて意見を持ったところで、個々人の持ちうる影響力は微々たるものかもしれません。

 このように、政治のあり方や政治への国民の参加状況なども含め、考えなければいけない問題は多くありますが、もっと根本にある問題は、「考える」ことの重要性を教えられることもなく、実感することもなく、生きている人が多いということです。これは、真のグローバルプロフェッショナルとは何者か、という問いに対して、多くの示唆を含む考えではないかと思っています。

 「グローバル・アカデミー」の受講を終えた今、私が最も強く感じているのは、自分自身の思考を通して組み立てられた意見の大切さです。今後、より深い思考の上に生まれた意見が溢れる世界になり、その結果、感情的な非難のし合いが減ることを、心から期待しています。

注1 科学技術がもたらす問題だが、もはや科学のみでは解決ができない諸問題をトランスサイエンス領域と呼ぶ。福島の原発事故もその一例。

SRI研修への期待と抱負

2016年2月

東京農工大学 農学部 応用生物科学科 2年
髙澤 理子

 私はGAを受講する前までは、自分の意見を過度に主張しすぎてしまうことがたまにあり、その度に相手と衝突してしまいお互いに嫌な気分になっていました。しかしGAで自分の意見を殺すことなく他の人の意見を尊重することを学びました。これまでも頭の中ではわかっていたことですが、実際に行動に移すのは難しかったです。GAでは、グループワークを通じて他の人の意見に耳を傾ける練習がたくさんできました。今まで革新的なものを考えてみたことがなかったためアイデアが詰まってしまい苦しみましたが、チームのメンバーのおかげで新しいアイデアが出てまとめることができたのでよかったです。

 さて、この度SRIへ研修に行きますが、正直なところ不安が大きいです。まず、自分の語学力に対してです。GAを通して以前より英語がわかるようになってきましたが、それでも周りの研修生と比べると自分の英語力はまだ足りていないため、研修で置いていかれないかどうかが不安です。また、先日岩田先生からご紹介いただいた書籍、「イノベーション 5つの原則」を読んでいる最中ですが、思考の仕方が高度なため実際に研修に参加してみて自分もこのような思考ができるかどうか自信がありません。

 不安はありますが、SRIへ行くことができる非常に貴重な機会であるため、自分の今持っている能力を越える気持ちで臨んでいきたいと思っております。GAで鍛えた思考力とともに、より考える力を身につけていきたいです。

GA体験レポート

2016年2月

東京農工大学 農学部 環境資源科学科 1年
山賀 桜子

 グローバル・アカデミー(以下GA)に参加して普段学校で学んでいることから離れて学ぶ環境も内容も未知の世界に飛び込むことで、いつもと違うことを感じ,考えることが出来た。まず,入学して間もない時期に多くの上級生とワークをしたのはいい経験になった。高校までは接することのなかった4つも上の先輩と意見交換を通して自分にはない思考の深さやぶれなさを感じ,将来そういう風になりたいと思った。また,チームの話し合いの中で自分にもできることを発見できたし,チーム全体で作り上げたアイディアを企業の方や先生方,GA受講生の皆さんに評価をして頂いたことで自信にもつながった。さらに,アイディアを構築する過程で最新の科学技術や企業が提案しているビジネスプランを調べる機会が多かったが,その中で,現在の社会はどの分野でもすでに問題への対症療法的な打開策は考え切られている上に,常識的にはありえないと言われそうな新しいことに対して真剣に取り組み始めていることが分かった。だから,将来私たちが社会に出て求められるのは,それ自体も生み出される価値も,既存のものをさらに超える斬新さをもつアイディアなのだろうと強く感じた。

 私はまだ大学に入って間もないので,これから新たに出会うことが多いはず。GAで得た新しい視点でその物事を見つめ,社会や周りのために自分にできることは何か,考え続けていきたい。

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